2021/08/22 10:02


8月22日 日曜日 ☁️


すき、と書く時に、「好き」と書くか、「すき」と書くか迷う。

すき、な対象によるのかもしれないが、同じすきでも、気持ちの強さとか柔らかさとか、色が違う。

今日、あたしが書くのは、服が「すき」という話。

なんだか「好き」と書くと、少し硬いというか、必死な感じになるので、柔らかめに「すき」と書く。

だけど、このタイトルを改めて見ると、「すきやき」って書こうとしたように見えるのは、あたしが今お腹が空いているからだろうか。

 

高円寺にある、あたしが好きな古着屋さんの、これまたあたしが好きなその店の店員さんに、「お母さんも、お洋服が好きなんですか?」と訊かれたことがある。間違いなくうちの母は服が好きなので、「そうです。」と答えたら、その店員さんは「やっぱり!お母さんが服が好きだと、自分も好きになりますよねー!」と言った。私はその店員さんの言葉をきいて、(いやいや、違うぞ。)と思った。私は、たぶん恐らく、人一倍人の感情とか色んなものを自分の中に無意識に取り入れやすい。だから、意識してるものに関しては、人の影響を受けたくないと思っている。だから、母が服が好きだから私も服が好きなんじゃなくて、私は私を生きていく中で服が好きになったと思いたい。

 

ここまで書いていて、母の服への好きっぷりを思い出した。母は、着物を作る時は反物の産地まで行って、反物職人にこんな反物を織ってくれと直接頼み、出来た反物を自分が気に入っている和装士に着物に仕立ててもらっていた。洋服も、自分が欲しい生地を外国に住んでいる友人に送ってもらい、これまた自分が気に入っている洋裁師の所へその生地を持って行って作ってもらっていた。

学校で在学中ずっと成績が一番だった母は、銀行員になった。銀行に勤めた理由を母は、「好きな所に旅行に行ったり、服を作るため。」と言っていた。

服好きもここまでくると、いくらあたしが服が好きと言ってもちょっと真似出来ない。母のように出来るのなら、やってみたいが。そう出来たら、服が好きな理由を「母の影響で〜」と話すかもしれない。

 

今日は自分が服がすきな理由を書こうと思っていた。

けども、ここまで書いていて、理由は無いなと分かった。理由が有る「すき」ってその理由が無いと「すき」にならなかったとも思えるから、ほんとはそんなに「すき」じゃないんじゃないか。理由が無い方が、「すき」な気持ちは強い気がする。

 

☆写真は、高校生の時に買った「PARIS SCANDALS」というお店の手作り時計と、母からもらった(奪った)ちょうちょの指輪と誕生石のピンキーリング。

この時計は、温度で文字盤の色が変わる。

今日着ているのは、花とギターのオールインワン。