2021/08/23 13:25
2021年8月23日月曜日 ☁️
「古着はどうやって着ればいいか、分からない。」
古着を着たことがない人たちから、よくこんな言葉を聞く。この言葉を聞いて私も(そうだろうな。)と思う。なぜなら、私自身も古着の着方がよく分からなかったから。
私が古着に出会ったのは、看護学校に入ってからだった。クラスメイトに、背が高くて、顔がちっちゃくて、身体の細い可愛らしい人がいて。その子のお姉さんが古着が好きで、その子もいつもお姉さんの古着を学校に着てきていた。そのコーディネイトはいつも同じで、「古着のスカート+Tシャツ+ミュール+小さいバッグ」だった。たまに、ショートカットの髪を片側だけ耳に掛けて、お花のヘアピンで留めてた。すごくシンプルで毎日同じ組み合わせ方だけど、毎日柄が変わる可愛らしい古着のスカートが、彼女をいつも新鮮に可愛らしく魅せていた。
んで、私もその子みたいになりたいと思いまして。
古着のスカートを求めて、学校が無い週末は自転車でフリマをはしごするようになった。
その子が着ていたのは日本古着のスカートだったので、ひたすら、日本古着のスカートを探す旅。
日本古着というのは日本人の体型を綺麗に見せるように作られているので、古着を着たことがない人でもとても簡単に着こなせる。作りは丁寧で上品だし、何より柄が今はあまり見かけない可愛らしい柄が多い。
そうやって見つけた日本古着のスカートに、その当時はユニクロが今のようにダボっとした形のものではなく、かと言ってピッタリでもない体型を綺麗に見せてくれる形の半袖TシャツとかボートネックのノースリーブTシャツとかを出していたので、それを合わせた。
ミュールは、私は甲高幅広なので、なかなか自分の足に合うミュールが見つからず。
なので、コンバース・ジャックパーセルのロイヤルブルーのスウェードのスニーカーを履いてた。このスニーカーは、評判が良かったな。穴があいても、限界まで履いてた。限界を通り越してしまったので捨ててしまったけれど、あれから同じものを見たことがない。すごくもったいないことをしたと今でも後悔している逸品。
バッグは、いつも大きめのリュック。長年A4ファイルに挟んだ台本を持ち歩いていたから、小さいバッグだと心許ない。今は逆に肩がこるので、勤務日と稽古以外は小さめのバッグを持つことが多くなった。
結局私とそのクラスメイトとでは、体型とか身長とかキャラとか元々の色んなものがそもそも違うので、私はその子のようにはなれなかった。
しかし、彼女が教えてくれた、「どこか一つに古着を取り入れれば、同じパターンのコーディネイトでも、毎日違った服装に見える」という古着のコーディネイトの方法は、今でも私の古着コーデの基本だ。
空服ストアのそれぞれの商品ページに、着こなし例の写真も載せてます。
ヴィンテージの日本古着のワンピース。
組み合わせたのは、ちっちゃいカゴバッグと細めのストラップのヒールサンダルだけ。
ワンピースのふわっとした形とさりげないパフスリーブがとても可愛らしいので、その個性を消さないように組み合わせるアイテムはあえてシンプルにする。
すると、ワンピースが持っている上品さが際立って、自分を素敵に魅せてくれる。
日本古着ならではの、丁寧な作りの服だからこそ出来るコーディネイト。